漆器の食器などを買ったばかりの頃はまだ漆の匂いが残っている事が多いです。
この独特の匂いは通常では1、2年消える事はありません。
この匂いの原因は、漆器に漆を塗って完成しても、漆の主原料のウルシオールと酵素がまだ固まっていきます。
固まるという事は液体部分が蒸発しているという事ですから、その時に出る匂いが原因です。
匂いがしているという事はまだ固まっている最中というサインなので、漆器は1、2年漆が固まりきらないという事になります。
ですから、新しい漆器の使い始めは極力優しく使用しましょう。
2、3年後、漆器の漆が固まる頃には艶が出てきますし、断熱性にも優れ、アルカリにも酸にも強くなってきます。
食品を入れる時に匂いが残っているのが嫌で、気になるようでしたら、米ぬかに入れておくか、お酢で拭いた後で洗い流してみましょう。
すると、この独特の匂いが比較的早く取れるようになるそうです。
ですが、出来る限り自然に匂いが取れるように扱う事をお勧めします。
本来この漆の匂いは、よく好まれていたという説もあります。
匂いが取れた頃から後の漆器は、耐久性が非常に高いです。
持つ物は数千年も持つと言われるほどです。
新しく、使い始めは傷をつけないように、乾燥にも湿度にも気を使うなど、少々面倒な面もありますが、漆器は生きています、愛情を注いで丁寧に扱ってあげると良いでしょう。
そうすれば漆器もきっとその愛情に応えてくれると思います。